全国の巨樹訪問   
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V. 東日本
 1.  北ヶ沢のイチョウ
 2.  奥奥入瀬のブナ
 3.  来宮神社の大クス
 4.  東根のケヤキ
 99.  訪問予定

 当方最近、身近にある都内の『巨樹』巡りを行いました。第二弾として、全国の極有名な『巨樹』巡りを今後少しづつ、登山や旅行をする機会に合わせて行いたいと思っています。 サラリーマンとしてはなかなか遂行しにくいですが少しずつ実行することにしました。 
 訪問記を下記にUPしましたので、関心のある方はどうぞ参考にして下さい。
* 巨樹と対面して、巨樹達からの“気・オーラ”を感じ取り、メッセージや素晴らしいスピリッツを感じてみてはいかがでしょうか。 

§V.東日本

.北ヶ沢のイチョウ (きたかねがさわのいちょう)
 ・ 全国第四位の巨樹、全国第一位のイチョウ。
 ・ 幹周   = 22.0m  (平成14年(2002)刊行の環境省「巨樹・巨木林フォローアップ調査報告書」)
 ・ 樹高   = 40m 
 ・ 推定樹齢= 1000年。
 ・ 雄株。 
 ・ 所在地  = 青森県西津軽郡深浦町北金ケ沢字塩見形。
   JR五能線北金ヶ沢駅の北西約600m、鉄道と国道に挟まれた位置。 鉄道からは見上げ、国道からは見下ろす位置。 JR北金ヶ沢駅より徒歩10分。
 ・ 青森県指定天然記念物(1955年1月7日指定)
 ・ 2004年9月30日国指定天然記念物に指定。
 ・ 青森市方面より国道101号線を深浦方面へ進み、北金ヶ沢集落手前右側に大きな看板あり。
 ・ 垂れ下がる数多くの乳(気根)から、垂乳根の大イチョウとも呼ばれ、地元の方々から親しまれている。
 ・ 別名を垂乳根のイチョウとも言い、乳の出ない母親たちの心の拠り所となっていたイチョウの巨樹。
 ・ 垂乳根のイチョウとして当地の神木として崇敬を集めてきた。
 ・ 紅葉が非常に遅く、最近は12月になって雪が降るまで紅葉せず緑色のままで、落葉するようです。 


訪問記
 ・ 2008年(平成20年)10月2日
 ・ 白神岳を登頂後、国道101号線を青森方面へ北上、千畳敷海岸を過ぎると左側に大きな看板があり、坂を下っていくと左側に見え、駐車場に到着。
 ・ 観光客が多いようで広い駐車場とトイレがある。 
 ・ イチョウの巨樹はまるで森のように見えた。
 ・ 幹の中間部以下からは鍾乳石のような気根が多数垂れ下がり、地面に達するほどの勢い。
 ・ 幹の下に入り、上を眺めると、垂れ下った気根でまるでジャングルのような雰囲気。
 ・ 樹勢は旺盛で多くの幹が上方に向かい、それらがみな沢山の濃い緑の葉をつけてる。
 ・ 精力的な“気”も感じられるほどの巨樹。
 ・ 根本付近は草も生えてない乾燥した土で固まっていましたが、養生の必要のない樹勢でした。 
 ・ 実測値 幹周=21m。   樹高約40m。

 * 国道101号線沿い寄り道で、千畳敷と黄金崎の海岸および、青森県深浦町の「みちのく温泉」の日本第二の直径23mの大水車に立ち寄る。

 道路側からの全景  〃
 巨樹標識石柱  〃
 イチョウ巨樹の全景  〃
 中間部  根本
 根本  〃
 根本  〃

 『 国道101号線沿い寄り道で、千畳敷と黄金崎の海岸および、青森県深浦町の「みちのく温泉」の日本第二の直径23mの大水車 』

 黄金崎   〃
黄金崎 青森県深浦町、みちのく温泉の日本第二の直径23mの大水車


. 奥奥入瀬のブナ (森の神)

【 日本一のブナ 】
 ・ 以前は、奥羽山脈中部の和賀山塊にある白岩岳 中腹標高700m地点のヒバ林の中にあるブナが日本最大のブナ。
 ・ 平成7年3月に民間団体である「巨樹の会(東京都)」が環境庁が定めた計測法により調査した結果、幹回り8.6m、 樹高は24m。推定樹齢は、500年とも800年ともいわれている。
 ・ 2007年10月に地元新聞(デーリ東北新聞)に十和田市奥瀬で国内最大級ブナ確認という記事が掲載されました。
 ・ 樹高 29m 幹周 6.01m 樹齢推定 400年。(単幹)としては日本一」と認定。   森の神と称されるブナの巨木。
 ・ ブナの単木では日本一の幹周。 白岩岳のブナは4本の幹に分かれている。
 ・ 周辺のブナは完全に伐採され尽くしているが、このブナだけは根本から約十メートル位の部分で3本に分かれているからという理由で伐採から免れたそうです。
 ・ 地元の木樵達の間では、三本に分かれた木には神が宿るという考えがあり、頑としてこの木の伐採を受け付けなかったからだとも聞く。

【 訪問記 】
 ・ 2008年(平成20年)10月4日
 ・ 前々日に白神岳、前日に岩木山、八甲田山を登山後、本日は十和田市新郷村にあるイエスキリストの墓で有名な戸来へ立ち寄る前に、奥入瀬渓谷の散策とブナの巨樹に訪問後帰宅する。
 ・ 国道102号線の惣部バイパスから大幌内牧場への林道途中にあるブナの巨樹を探す。
 ・ >惣部バイパスから大幌内牧場への林道入口には大きな「大幌内牧場」への表示板がありました。
 ・ 林道右側に数カ所駐車スペースがあり、周辺を探索しましたが結局分かりませんでした。
 ・ 再度戻って、付近を通る青森ナンバーの運転手さん約十数人に尋ねましたが、ブナの巨樹の話を聞いたことがあるという人が一人だけいました。但し場所については知りませんでした。
 ・ 時間がないので次の機会に譲り、次の目的地 「キリストの墓とピラミッドのある新郷村」 へ出発。

 ブナの大木  〃
 ブナの原生林  ブナの枯れ木に生えたサルノコシカケ

. 来宮神社の大クス

【 概 要 】
 ・ 全国第二位の巨樹。
 ・ 幹周   = 23.9m  (平成14年(2002))刊行の環境省「巨樹・巨木林フォローアップ調査報告書」)
 ・ 樹高   = 20m  (解説板は26m以上)
 ・ 推定樹齢= 約2000年。
 ・ 所在地  = 静岡県熱海市西山町 43−1  来宮神社 
     JR伊東線来宮(きのみや)駅下車、駅のすぐ東のガードをくぐった突き当たり。  駅から徒歩5分。
     来宮神社の本殿の裏に大クスがあります。
 ・ 国指定天然記念物(S8年2月28日指定)
 ・ 国指定天然記念物の名称は、『阿豆佐和気神社の大クス』 
 ・ 神社の説明板の名称=「来宮神社の大樟」
 ・ 大楠の横にある由緒書 ・・・ 江戸末期までは、この辺りに7本の楠木があったが伐採されてしまい、現存するのはこの大楠のみであるという。この大楠は、非常にいまだに活力があり生命力に溢れることから、「不老長生」、「無病息災」の象徴とされ、この巨樹の周りを一周すると寿命が一年延びると言われている。
 ・ 願い事を一つだけ思って、誰にも言わずに一廻りすると叶うと伝えられている。
 ・ 不老長生、無病息災の象徴とされており、樹の周りを一回りすると1年寿命が延びるといわれています。
 ・ 東西2本の太い幹のうち、西側の1本が、昭和49年の台風で、失われている。
 ・ 東側の幹は数mの高さから数本の枝が天高く伸ばしている。
 ・ 残念ながら全体のバランス・樹形が芳しくない。
 ・ 神社の鳥居を入って直ぐ右手に、小ぶりの第二大楠がある。
 ・ 日本三大クスと言われているうちの1本。
 * 伝説 ・・・ 『 太古の昔、このあたりは鬱蒼と草木が茂る、人よりも樹木が支配する平和な土地でした。当時この地には7本の大きな楠が聳え立っていたと伝えられます。しかし、嘉永年間、つまり幕末の頃、熱海で大網事件という漁業権をめぐる訴訟事件がおきます。この地の村人はその訴訟費を捻出するため、7本の大楠のうち5本を伐り倒してしまいました。 さらに現在残されている2本の大楠のうち、1本を伐ろうと木こりが大のこぎりを振り上げたところ、いずこともなく現れた白髪の老人が、両手を広げてこれをさえぎりました。すると、大のこぎりは手元からぽきりと折れ、同時に老人はあとかたもなく消えてしまったのです。村人は「これは、伐ってはならぬという神のお諭しだ」と恐れをなし、大楠を神木としてあがめるようになりました。 』
 ・ 二千年のもの間の時と、天変地異と、人の欲の中を生き抜いているこの大楠は生命力の象徴とされ、「不老長寿」「無病息災」を叶えて下さる神として奉られています。
 ・ 大楠の周りを1周すれば「1年寿命が延びる」「願い事がかなう」とも言われ、国の内外からこの偉大な生命の元に訪れる人は今でも数多くいます。 
                              (〜フリー事典等より)
【 訪問記-2 】
 ・ 2009年(平成21年)3月18日(水)
 ・ 前日職場の熱海温泉旅行の翌日、六国峠からのハイキングへ行く前に「来宮神社」に立ち寄る。
 ・ 前回と異なり、比較的早い時間帯のため、まだ観光客はほとんどいませんでした。 静寂感のある境内でお参り後、“大クス”と対面。
 ・ 巨樹の霊気・エネルギーを受けながらしばし周回する。
 ・ 鳥居入ってすぐ右側にも大クスがあり、「第二大クス」の標識がある。小ぶりながら存在感を維持していました。 

 ・ “来宮神社の大クス”訪問後、六国峠へ移動し、岩戸山のハイキングを楽しむ。


【 訪問記-1 】
 ・ 2008年(平成20年)12月15日
 ・ 前日掛川市のフルマラソンに参加、掛川城そ観光後、富士市に泊まり、朝日に染まる赤富士を撮影後、熱海に移動、“来宮神社”に到着。 駐車場は道路脇に約6台位、境内のスペースに数台可能。
 ・ “来宮神社の大クス”は場所柄、熱海温泉にあり、非常に多くの参拝者で終始混雑していました。 たぶん全国の巨樹の中で断トツに訪問者が多いと思われます。
 ・ 神社境内の左側奥に鎮座する大楠は幹周り23.9mで全国第二位の巨樹ですが、主幹は根元から二本に分かれ、南側の幹が高さ5mで切り払われ、上にトタン板でかぶせてる。
 ・ 推定樹齢約2000年は、全国最長老(川古の大楠も)で、根本付近の様相は、地上に盛り上がって波打つ根や、瘤状の隆起がいくつもできてる主幹の表面はまるで岩のようでした。
 ・ もっと閑静な山奥であれば、観光客も少なく、静寂な雰囲気の中で、巨樹の古老の妖精と交流が出来そうな気がしますが、この人ごみの中では無理でした。
 ・ 東西2本の太い幹のうち、西側の1本は途中でなくなっておりましたが、東側の幹は6m位の高さから3本のガッチリした幹を伸ばし、樹高20m以上に達する枝を大きく空に伸ばし、先端部分の枝には濃い緑色の葉を沢山つけていました。
 ・ ただ全体的には、幹の半分が途中で切られているので、やはり全体の樹形バランスが悪く、迫力はあまり感じられませんでした。
 ・ 裏側の幹にはかなり大きな空洞がありました。
 ・ 周辺が狭いため、巨樹全景がうまく撮影できませんでした。
 ・ 東側に聳える幹はほぼ健全な姿で、見通しが効かないので部分的にしか確認できませんでしたが、横への張り出し枝か少なくスマートな感じでした。
 ・ 大クスのすぐ西側には水量豊富な沢ありました。
 ・ この大クスは、昔から不老長生、無病息災の象徴として敬われ、この木の周りを一回りすると「一年寿命が延びる」、「願事をすると願いが叶う」などと言い伝えられているとの情報を得た観光客が多く、ほとんどんも人が大クスの周りを数回廻っていました。
 ・ 私も皆と同様、廻りました。 裏側の幹に両手をしばらく当てて大クスの“気”を少し感じ取りました。

【 クスの木 概要 】
 科名:クスノキ科、ニッケイ属。  漢字名:楠。  常緑高木。 
 英名:Cinnamonum
 漢字は「樟」で、「楠」はタブノキ。
【別名】
  ・ クス、ナンジャモンジャ(ただし、「ナンジャモンジャ」はヒトツバタゴなど他の植物を指して用いられている場合もある)。
  ・ 一般的にクスノキに使われる「楠」という字は本来は中国のタブノキを指す字。
  ・ 各地で名前がわからないため “ナンジャモンジャ” といわれているものにはクスノキが多い。
【語源】
  ・ 全体に特異な芳香を持ち「臭し(くすし)」がクスの語源。「薬(樟脳)の木」が語源とする説もある。防虫効果から元来虫除け(魔除け:アジア圏では古来から虫(蟲)は寄生虫や病原菌などの病魔を媒介すると考えられていた)に使われたくす玉(楠玉)の語源であるという説もある。
【生育地】
  ・ 台湾、中国南部、インドシナに分布する。
【特徴】 
  ・ 長命で、各地に巨木がある。高さ15〜25mに育つ常緑広葉樹。幹の太さがひとかかえ以上になるものも多く、単木ではこんもりとした樹形をなす。
  ・ 高さ30mまでになる。 ときに老大木で直径 5m に達するものがある。
  ・ 長命で天然記念物に指定されている巨樹名木も少なくない。
  ・ 巨樹リストの中でも圧倒的に多い、また独力で立っているのが多いのもクスの特徴である。 
  ・ 木肌は綿密で、耐湿・耐久性に優れている。葉はつやがあり、革質で、先の尖った楕円形で長さ 5〜7cm。
  ・ 葉は互生、卵形、広卵形で長さ6-10 cm  春、新葉が伸びだすと、まもなく古い葉は全部落ちる。芽出しの若葉は淡紅色、橙黄色などから淡緑色に変わり美しい。花と果実は目立たない。
  ・ クスは根張りが大きく樹高が低い。
  ・ 主脈の根本近くから左右に一対のやや太い側脈が出る、いわゆる三行脈という形。その三行脈の分岐点には一対の小さな膨らみがあり、これをダニ室という。初夏に大量に落葉する。
  ・ 晩秋、直径7〜8mm程度の球形の果実が黒く熟し、鳥が食べて種子散布に与るが、人間の食用には適さない。直径 5〜6mm程度の種子が一つ入っている。
  ・ 葉は、卵形〜広い楕円形、6〜10×3〜5cm で無毛、先は急に細くなり、しっぽ状につき出る。
  ・ 亜熱帯・暖帯の大高木で、人里に多い。
【用途】
  ・ 建築用装飾材・家具・彫刻に使用。 以前は樟脳の原料として使用。
  ・ 庭園樹、街路樹として広く植えられ、樟脳採取のために植裁されたものもある。 
  ・ 樟脳・・・クスノキから得られる無色透明の固体。防虫剤や医薬品等に使用され、いわゆる”カンフル”のこと。  材や根を水蒸気蒸留し樟脳を得る。
  ・ クスノキ葉や煙は防虫剤、鎮痛剤として用いられ、作業の際にクスノキを携帯していたという記録もある。
  ・ 防虫効能から家具や仏像などにも広く使われていた。
  ・ 散孔材で心材は黄褐色、紅褐色、肌目はやや粗く、木理は交走することが多く、玉杢などが現れるものがある。
  ・ 材はやや軽軟から中庸、耐朽性が高い。建築では内装材、また社寺建築、建具、家具、器具、楽器、彫刻、木象嵌その他に用いられる。
  ・ 古代には丸木舟に多く使われた。
  ・ 葉や幹、根などを蒸し、出て来る蒸気を冷やし(蒸留)、固形にしたものは、防虫剤やセルロイド、フィルムなどの材料になり、東南アジアでは古くからつくられていたが、日本では、意外にも歴史は浅く、江戸時代半ばからつくり始められ、明治時代には最盛期となり、何と合成樟脳やプラスチックが出廻った戦後にはもう衰退の道をたどり始めた。しかし、セルロイドがもてはやされていた明治から昭和のはじめ頃には、何と世界一の生産量となったこともあったほどで、その頃の日本の発展に樟脳、しいてはクスノキが重要な役割を果たしたといえる。
  ・ クスノキは、成長がさかんで、さらに長命なので、古くから人の名前に使われる事も多い。有名なのは南方熊楠である。

                                             ((〜フリー事典、 森林・林業学習館HP等より)

【 訪問写真-2 】

2009年(平成21年)3月18日(水) 来宮神社  来宮神社の第二大クス
 〃  〃
 来宮神社の大クス  〃
 〃  〃
 〃  〃

【 訪問写真-1 】

2008年(平成20年)12月15日 来宮神社の大クス正面  来宮神社の大クス
 来宮神社の大クス 全景  〃   東側の幹
  来宮神社の大クス 下部   〃
 日本最樹齢のクスの案内標識  大クスの案内標識
 大クスの苔むした北側根本  大クスの東側幹下部
 大クスの東側幹下部  〃
 大クスの南東側幹最上部


.東根のケヤキ

【 概 要 
 ・ 東根のケヤキ
 ・ 東根の大ケヤキ(ひがしねのおおケヤキ)は、山形県東根市本丸南1丁目の東根市立 東根小学校校庭に生育するケヤキの巨木。
 ・ 樹齢は1,000年以上とも1500年以上 とも推定され、1957年(昭和32年)に国の特別天然記念物に指定された。
 ・ 東根小学校の校庭にそびえる、国指定特別天然記念物の大ケヤキ。
 ・ 東根の大ケヤキは 、南北朝時代(1347年頃)小田島長義が築いた東根城内に植栽されていたものとい われる。
 ・  日本一の大ケヤキ。  高さ 28m、 根回り 24m、 目通りで幹周は16m、 直径 5m、 高さ 28m、  根回り 24m、  目通りで幹周は16m、  直径 5m、 樹齢1500年以上と推定される。 
 ・ 昭和32年9月11日  国指定特別天然記念物。 
  
 ・ 幹は東西方向に長く、南北方向に人が通り抜けられるほどの空洞が口を開けており、よく見ると古くに火災にあった痕跡が認められるが、樹勢にはほとんど影響はしていないようである。
 ・ 地上5m付近から二本に分かれた幹はその形状から一本の欅ではなく、二本が合体して成長して行ったものかもしれない。
 ・ 東根小学校は、元は東根城があった場所だ。 東根城の歴史は古く、南北朝時代の1347年(正平2)に小田島荘の地主・小田島長義(ながよし)がこの東根小学校に小田島城(東根城)の本丸を築いたのが始まりと伝わる。
 ・  戦国時代では、天童頼直の子・頼高(よりたか)が分封され東根は最上八楯の一つであった。 しかし山形城の最上義光に調略され最上家臣の東根景佐が入城した。 1622年(元和8)になると最上家が改易になり幕府に没収され、東根城は壊された。

 * 場所:山形県東根市の東根小学校の校舎。   駐車場:大ケヤキの側に有り(無料)  
 * 隣は「龍興寺沼公園」。 
 * 普光寺が隣接。  普光寺の鐘 : 鐘の高さは1mで口径は69cm7mである。 乳状突起は五列五段で四方にあり、草の間には唐草模様を陽刻し池の間に銘文の蔭刻がある。 銘文は四字一句である。
  

 【 訪問 】
 ・ 平成27年8月5日
 ・ 羽黒山山登山の合間に訪問。
 ・ 第一印象は、“威勢の良い巨人”のような巨樹と感じました。
 ・ 学校の校舎の前に威風堂々と居座ってましたが、けっして威張ってるようではなく千年以上も地域の人々の安寧を願って静かに見守って来たように感じられました。
 ・ 小学生の児童を見守りながら、やさしい光を放ってるようでした。 
 ・ 訪問者の為に入口は常時開放されてるようで、今時大都市では考えられない大らかさを感じました。
 ・ 風格のあるエネルギッシュな巨樹でした。

 参考HP : ・ 東根の大ケヤキ  
         ・ 日本一の大ケヤキ - 東根市 「ようこそ果樹王国ひがしねへ」 

                     (〜フリー事典、 森林・林業学習館HP等より)

  説明板  〃  校庭からの全景
 道路側からの全景  柵側からの幹部分  校庭側の説明板
 幹下部  〃  〃
 幹下部  〃 拡大  龍興寺沼公園の説明板
 巨樹前のグラジオラス   ナナカマドの実  ケイトウ



99. 訪問予定

 1.《 青森:ブナ “森の神” 》
 【 概 要 】
 ・ 全国第一位のブナの巨樹。  
 ・ 幹周   = 6.01 m  (平成19年(2007))
 ・ 樹高   = 30.2 m 
 ・ 推定樹齢= 約400年。
 ・ 所在地  = 青森県十和田市奥瀬    幹周り601cm(直径191cm) 樹高30.2m。

  ※  平成19年に巨樹・巨木林の会により国内最大級であると確認され、見学者も多くなったので、平成20年10月に十和田市文化財保護協会、(財)日本森林林業振興会青森支部のほか、大勢のボランティアの皆さんの協力で、根を保護する柵と説明板を設置。 

  地図案内 ⇒ http--www.rinya.maff.go.jp-tohoku-syo-sanpati-pdf-h220506bunakyoboku.pdf 


  ※ 参考HP  ⇒ ⇒ 十和田湖・八甲田 スタッフブログ 日本一のブナの木 自然公園財団


§U.都区内の巨樹  


§W.西日本